愛変わらず【zm】 ページ22
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「「かんぱーーい！！」」
12月14日。式のある一週間前のこの日、総勢12人で集まりわいわいと騒ぐ姿は、寒い冬なのに暑苦しくて楽しかった。
「Aさん結婚おめでとうございます〜！」
「あ、チーノさん。ありがと」
「チーノでええのに〜、ところで、此処だけの話なんですけど〜、」
左手の薬指に輝くものは、私に、結婚したと実感させるようだった。
「大先生、割とガチでAさんのこと狙ってたらしいですよ」
「え、そうなんですか鬱さん」
「えちょ、チーノ言うなやぁ！！ゾムに殺される！！」
「おいおい、誰に殺されるだってぇ？」
「やれやれぇ！！」
「いけぇぞむぅ！」
いつまで経っても変わらない姿に、自然と頬が緩む。
「いやぁしっかし、あのAがゾムとバージンロード歩くんかぁ」
急にとんちゃんがそんなことを言い出した。
「ほんまそうやなぁ、考え深いわ」
「付き合ってたことも、ついこの間知らされたしなぁ」
この間といっても一年前だが。そう思いながらお酒に手を伸ばす。
「いやお前ら、何言うてんねん」
鬱さんへご飯を食べさせている新郎が今から発する言葉に、皆が耳を傾ける。
「Aは
その言葉に皆が喋るのをやめ、ゾムさんと私を交互に見た後、にた〜っと口角を上げた。
「あっふーん？？？」
「えっあっ2人ってもう、」
「しっ！見ちゃいけません！！」
「Aが冷めきってたから発展してないかと思っとったけど、なんやちゃんと熱々なんやなぁ」
「大先生チャンス無くなったやん笑」
「黙れや童貞ホビットぉ！！！」
「あぁん？？！？！ホビットは関係ないやろがい！！」
「ﾊｯ、童貞は関係あるんや草」
「おいショッピィぃい”ｯ！！！！！！」
みんな口々に言っている中、私はゾムさんの後ろに回った。
「ゾムさん？？」
その言葉に、また皆が止まる。
彼のおかげで赤くなった顔を隠しながら彼の首根っこを摑む。
「…ゾムさん借りていきますね」
机に代金を置いて笑顔で一言。
「っっっ、お助けぇえぇぇええぇ！！！！」
説教が始まるまであと5分。
店員さん御免なさい。
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因みにAさんは翌日、体が痛くて動けなかったらしいですよ^o^
(豆知識)
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作者名：シロクも | 作成日時：2024年2月27日 0時
