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『ぶ、豚さんだぁ……』
「ぷぎ？」
Aは廊下を歩いている時に普通に収容違反している豚さんを見つけてしまった。このままトントンの部屋まで返しに行くべきだろうか。そう思いながら-102号室へと向かおうとすると、「ぷぎ！」と豚さんが抱き着いてきた。若しかしたらAはこの豚さんに萌え殺される運命だったのかもしれない。豚さんを撫でながら-102号室へと入ると驚いた様な顔をしてトントンが飛んで来る。
「トン！？部屋の外に召喚してもうてたんやなぁ」
「ぷぎぃ〜！！」
「すまんな、手間掛けてしまって。多分存じてるとは思うけど俺はトントンで此奴はトン。よろしく」
『わ、私はAです。よろしくお願いします……うおっ』
頭を下げてトントンに挨拶するAの上にトンが乗る。其の懐きようにトントンは一瞬驚いたような顔をするが、Aも満更でも無いような顔をしている為に仕方無いと言ったような顔をしている。別にAの生死なんてどうでも良いと思っていたトントンだが、動物好きなAの事をいたく気に入った上に、今日死なれたら賭けに負けてしまう。
「A、これやるわ」
普通に人間の様なトントンが突然大きな白い羽根を生やした事によってびくっ、となってしまうAそういえば大天使であるとチェックリストに書いてあった様な気がする。Aの肩をぽん、と叩けばきらきらとしたエフェクトと共にAの身体に何かが付与された。トントンの温情の加護である。一回攻撃を防げるのは割とAにとって安心感しか無かった。
「トン、そろそろ降りたげて」
『トン〜！ちょっと重いかも』
「ぷぎ……」
Aの力が弱い上にガリガリだった故にトンの重さでどんどんと頭が下に向かって行く。それを見てトントンは何とか引き剥がそうとするが、トンがAの髪の毛を掴んで抵抗する。Aはこのままトンの重さで死んでしまっても良いとは思ったが、トンもAが貧弱だという事に気付いたのか察して退いてくれた為にそれは叶わなかった。
『トンを連れて行っても良いですか？』
「ええけど収容違反にならんのか？」
『なりますね……』
「じゃああかんなあ」
クスクスと笑うトントンさんは絶対良い人だ。Aは裏で行われている賭けを知らないので、温情である加護を優しさだと信じて疑わなかった。
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オバケ(プロフ) - 続編が8回…！？もう一回遊べるドン！×8は嬉しすぎます。無理のないよう僕たちに尊いを供給してください、お願いします！！ (4月30日 21時) (
レス) @page50 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - すごく面白かったです…！！応援してます！ (4月13日 6時) (レス) @page50 id: 55db97e30c (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なーとどさん» ありがとうございます……！！続編は少しだけ手直ししているのですが、ぼちぼちと更新していこうと思っております！！ (4月10日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
なーとど(プロフ) - この作品に出会えたことに凄く感動してます！！続きいつまでも楽しみに待ってます！ (4月10日 16時) (レス) @page50 id: 13e99d6a75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - アホですさん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえて感無量です……！れ (4月9日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
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