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ひらひらと青い蝶が舞っているのを見て、ひとらんらんは刀で斬ってやろうかと考えた。それ程までにAは蝶に取り憑かれた様な位に蒼白い顔をしていて生気を奪われたのかとひとらんらんが心配する程であった。
もうぺ神の所へ連れて行った方が良いんじゃないか？そうひとらんらんは思ったが、これがAにとって良いものであるという事にそう時間はかからなかった。ただAがそもそも慣れない場所に来て疲れているという所もあったりするが。
余り波風を立てる様な危ない男ではないひとらんらんはただでさえ具合の悪そうなAに危害を加える気など無かった。
「えっと、初めまして。ひとらんらんって言います」
『あ、えと……Aです』
「具合悪そうだけど大丈夫？」
『はい、心配してくれてありがとうございます』
取り敢えず帰って寝ろ！そうひとらんらんは心の中で思ったのだが、Aがそんな事が出来る立場ではない事は薄々感じているので、「そっか」という返答をするだけで終わってしまった。別に話す事も無いので会話が終わってしまったが、何か観察をしなくてはいけないからと質問を絞り出すA。
『……ひとらんらんさんって欲しい物とかありますか？』
「え、何急に」
『話が通じる鬱さんには煙草を、オスマンさんには甘い物の材料を買って来ると約束しました。後、ショッピにはちゅ〜るを買おうかなとか思ってて。ひとらんさんは何もして来ないから取り敢えず欲しい物があれば教えて貰おうかなって』
「……無茶言って良い？」
『無茶、ですか？』
「その、お寿司が食べてみたいなー、なんて」
お寿司。確か東方の国でよく食べられる食べ物だという事はAも知っている。だが、鮮魚だと聞いていたからこそ手に入れるのは難しいのではないかとAは考えたが、困ったような顔をして、「無理かも」とひとらんらんは呟いた。
『お魚は見た事があるので、和食なら作れるかもしれません。その、好き嫌いとかありますか？』
「な、無い！！」
『じゃあ、今度作ってきますね！』
ご飯を作るのは得意である。キッチンとか借りれるだろうか。そう思いながらひとらんらんに頷くとキラキラとした顔でAの手をぎゅっと握った。ひとらんらんは東方の国生まれだったのだが、此処に来てからご飯を貰う事も無くなったのである。だからこそAの提案は凄く嬉しく、自分を人間だと思ってくれているのだろうとひとらんらんはニヤけた。
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オバケ(プロフ) - 続編が8回…！？もう一回遊べるドン！×8は嬉しすぎます。無理のないよう僕たちに尊いを供給してください、お願いします！！ (4月30日 21時) (
レス) @page50 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - すごく面白かったです…！！応援してます！ (4月13日 6時) (レス) @page50 id: 55db97e30c (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なーとどさん» ありがとうございます……！！続編は少しだけ手直ししているのですが、ぼちぼちと更新していこうと思っております！！ (4月10日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
なーとど(プロフ) - この作品に出会えたことに凄く感動してます！！続きいつまでも楽しみに待ってます！ (4月10日 16時) (レス) @page50 id: 13e99d6a75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - アホですさん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえて感無量です……！れ (4月9日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
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