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コネシマの食器と共に鬱が使った食器も回収し、さっさと怖い男巡りをした方が良いのではと考えたA。エーミールの部屋に行くと、これまた美味しそうなケーキと紅茶が用意されている。そんなお洒落な空間に不釣り合いな魚と米と味噌汁。今度は洋風の物にした方が良いだろうか。いや、何処か巷ではメシマズ国家があると聞いた。蝸牛を料理に出すのはまだ妥協出来るが、魚をパイに刺す料理だけはどうしても納得出来ない。食材の冒涜だろうと思いながらも、オムライスなら老若男女問わず全員好きだから今度はそれを作ろうと決めた。
「……蝶、ゾムさんに殺されましたか」
『この蝶々って命救ってくれる系の奴だったんです！？』
Aにとっては何処ぞの店に売ってある蟋蟀のクッキーを罰ゲームで食べさせられるみたいな感覚だったのだが実際は違った。エーミールが変な嗜好を持っているのは間違いないけれども。それでも即死攻撃を防いだ挙句に会話を交わせるようになったのだからエーミールには感謝しなくてはならない。
『本当にありがとうございました』
「大丈夫ですよ。寧ろAさんがご無事で何より」
『蝶々のお礼とかではないんですけど、これをどうぞ。いや、本当にミスマッチになってごめんなさい』
「お礼なんてとんでもない……これ、食べてしまって良いのですか？」
『勿論です！』
「ではお言葉に甘えて、戴きますね」
『じゃあ私も、戴きます』
流石に初日に怖がらせてしまったという自負があるエーミールは気を遣って紳士的に振る舞い、それにしっかりと騙されたAはエーミールは良い奴だと錯覚し始めた。
「オスマンさんよりは下手なのですが……」
『オスマンさんの甘味も美味しいですけど、これも本当に美味しいです。こんなに贅沢で良いのだろうかっていうくらい』
「今迄が地獄すぎたんですよ」
『生き甲斐が兄しか居ませんでしたから』
「重度ですね、それ」
因みにAは味音痴なのでこのカップケーキの原材料が何なのかという事すら知らない。例えば、すり潰した蝶の残骸とか。Aの話に相槌を打ちながらも怯えた顔で無く、笑顔で自分の半身を食すAも可愛いが、そんなのはどうでも良い。
「此処から、逃げ出したいですか？」
最後に、エーミールはそれを聞いた。自分達とAが協力すればこんな所から出られるのに。それを耳にしたAはやんわりと困ったような笑顔を浮かべた。
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オバケ(プロフ) - 続編が8回…！？もう一回遊べるドン！×8は嬉しすぎます。無理のないよう僕たちに尊いを供給してください、お願いします！！ (4月30日 21時) (
レス) @page50 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - すごく面白かったです…！！応援してます！ (4月13日 6時) (レス) @page50 id: 55db97e30c (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なーとどさん» ありがとうございます……！！続編は少しだけ手直ししているのですが、ぼちぼちと更新していこうと思っております！！ (4月10日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
なーとど(プロフ) - この作品に出会えたことに凄く感動してます！！続きいつまでも楽しみに待ってます！ (4月10日 16時) (レス) @page50 id: 13e99d6a75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - アホですさん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえて感無量です……！れ (4月9日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
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