▶︎既視感と何か ページ48
「周防様以外の特別研究員がお亡くなりになったので、貴女様の補佐を用意しました」
『確かに毎日観察に駆り出されるのが当たり前になっていたのですが。しっかり休みとかある感じの職場だったんですね』
逆に何故自分だけ生かされているのかというのがAには謎であった。毎日変わりない日常を過ごしているAにとっては急に博士が地下に来る事は珍しい事だった上にまさか補佐が来るとはとAも驚き。何なら思考がカスなAにとっては補佐を生贄にすれば自分の休みも増えるのではないかと思っている。だが、博士が連れて来た男によく分からない既視感を覚えた。
『えっと、この方は……』
「隣国出身でこの国に籍を置いている、ニーア・ウィルと言います」
ニーアという名前から分かる通り、外国の人間だという事に気付いたからこそこの人に出会った既視感は一体何なのだろうと首を傾げる。誰だこの男。脂汗をかきながらニーアを見るが、無表情で立っているニーアには何も感情など無さそうである。だが、顔面が強くて普通の人なら惚れるのだろうが、Aにとってはイケメンが多すぎて慣れているからこそ無表情の怖さが浮いているのだ。そんな風に思っているとニーアが頭を下げた。
「これからどうぞよろしくお願いいたします」
「ニーアは本部の人間であるので丁重に扱って下さいね」
本部の人間って一体何なのだ。博士の方を向くが目を逸らされてしまったのでニーアの方を向く。
「博士、後のことはA様にお聞きします」
おいおい、本当に私がニーアのお世話をするのか？そんな疑問はいつの間にか博士が消えていた事によって確定事項になってしまっていた。
「俺はどのような仕事をすればよろしいのでしょうか」
『えっと、じゃあこのチェックリストを読んでください』
「……チェックリスト、ですか。大事に読みます」
取り敢えず不可抗力でニーアさんが殺されるのは不味いのでチェックリストを渡す。私のような罪人なら兎も角として如何してニーアさんのような人間がこんな所へ来たのだろうか。そんなAの思考を読んだかのようにニーアがつぶやいた。
「人手不足ですからね。我々のような人材も駆り出されるんですよ」
『そうなんですか』
確かに、人が簡単に死んでいくこの場所では人手不足など万年であろう。でも嫌だな、なんか見透かされているような気がするニーアさんの事が私は苦手だ。
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オバケ(プロフ) - 続編が8回…！？もう一回遊べるドン！×8は嬉しすぎます。無理のないよう僕たちに尊いを供給してください、お願いします！！ (4月30日 21時) (
レス) @page50 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - すごく面白かったです…！！応援してます！ (4月13日 6時) (レス) @page50 id: 55db97e30c (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なーとどさん» ありがとうございます……！！続編は少しだけ手直ししているのですが、ぼちぼちと更新していこうと思っております！！ (4月10日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
なーとど(プロフ) - この作品に出会えたことに凄く感動してます！！続きいつまでも楽しみに待ってます！ (4月10日 16時) (レス) @page50 id: 13e99d6a75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - アホですさん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえて感無量です……！れ (4月9日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
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