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どうしよう、これ。普段から栄養失調気味のAは少しクッキーを齧っただけで食べ過ぎでお腹いっぱいになったものだから詰め込まれたオスマンのカップケーキをどうすれば良いのかと考えていた。電気は化物達のモニターに使われている為に冷蔵庫なんてある訳が無く。ショッピの元に帰ってカップケーキを献上しようかと考えた位である。だが、猫ちゃんは砂糖を食べられないのでは、という安直な考えに至った。何なら豚さんも駄目な気がする。
オスマンで意外と黄色(かなりやばい)も大丈夫かと確信した楽観的なAは-104号室に居るコネシマの部屋は多分大丈夫だろうと思って入った。此処にチーノが居たらこう言ってるだろう、「俺の説教関係無しかい！」と。
-104号室に居たのは顔面が強い男。此方を睨んでいて油断をしたら殺されるかもしれない。だが、並々ならぬ殺意を主に父親から向けられてきたAにとってはこれくらいは全く以って平気なのである。
『あの、カップケーキ要りませんか？』
何かして来たら殺してやろう。そう思っていたコネシマはまさかおずおずとカップケーキを差し出して来るとは思っておらず、「は、」と素っ頓狂な声を出した。犬の血が混ざっているコネシマにはそのカップケーキには毒など一切入っていない事が分かる。また、耳も良い為に隣の部屋でオスマンがカップケーキをAと食べていた事を知っている為に如何してAが急に自分に渡して来たのか意味が分からなかった。
「……お前、怪我してんのか？」
『怪我？ですか』
「痕か？」
何をする気なのかと長袖に隠れたAの痣血を見つけ出すコネシマ。自分も家族に売られた身であったものだからAが一体どうして此処に来たのかという理由も全て理解してしまった。
「お前、ぺ神の所に行け。目障りや」
『ぺ神……って、神野先生ですか』
「せや。もう話す事なんか無いし、俺は甘いモンは嫌いや。帰れ」
『そんな事言われても……』
「失せろ言うてんねん」
根性焼きや打撲痕はAの感覚が麻痺しているだけで痛々しい。コネシマは可哀想だとは思ったが、仲良くする義理は無いと5分経った頃合いでAを追い返した。
「人間なんて碌なモンやないな」
17の人間への不条理な運命を垣間見てしまったコネシマはふ、と息を吐く。このままAが何かの間違えで死んだ方が幸せになれるんとちゃうか？そうコネシマは心の中で呟いた。
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オバケ(プロフ) - 続編が8回…！？もう一回遊べるドン！×8は嬉しすぎます。無理のないよう僕たちに尊いを供給してください、お願いします！！ (4月30日 21時) (
レス) @page50 id: db93c912f5 (このIDを非表示/違反報告)
n(プロフ) - すごく面白かったです…！！応援してます！ (4月13日 6時) (レス) @page50 id: 55db97e30c (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - なーとどさん» ありがとうございます……！！続編は少しだけ手直ししているのですが、ぼちぼちと更新していこうと思っております！！ (4月10日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
なーとど(プロフ) - この作品に出会えたことに凄く感動してます！！続きいつまでも楽しみに待ってます！ (4月10日 16時) (レス) @page50 id: 13e99d6a75 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - アホですさん» ありがとうございます！！面白いと言ってもらえて感無量です……！れ (4月9日 17時) (レス) id: bdf8650039 (このIDを非表示/違反報告)
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